野球のパ・リーグ 福岡

日本のプロ野球界では長年「人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグ」と言われていました。「パ・リーグ顔」と呼ばれる顔もあり、華のあるイケメンが「セ・リーグ顔」で地味で職人気質、男臭いのが「パ顔」でした。ところが今や、「パ顔」も死語となりつつあります。ソフトバンクの柳田悠岐選手や、日ハムの大谷翔平選手などのイケメンも登場し、地味さも払拭されてきました。

福岡

観客動員数も、セリーグの3万2千人には及ばないものの、パ・リーグも2万5千人と着実に増えてきています。(2016年1試合平均入場者数)地域密着型の球団へとシフトチェンジをした結果、観客側に「自分たちの球団だ」という意識が芽生え、選手がより身近に感じられる存在へと変わっていきました。元々、西鉄ライオンズという球団があったのですが、経営不振となり売却され、本拠地も関東へ移ってしまいました。10年の空白を経て、地元の野球ファンの熱心な誘致活動が実を結び、1988年に福岡ダイエーホークスが誕生しました。

1992年に日本初の開閉式屋根を持つドーム球場として福岡ドームが完成し、本拠地となりました。しかし、ダイエーの経営不振により、球団のオーナーがソフトバンクに変わり「福岡ソフトバンクホークス」となりました。度重なる紆余曲折を経て、より深く野球を愛してやまないことが、観客動員数となって表れています。